神林長平

30日分日記を書かないと市民になれず、キーワードリンクもつくれないらしいので、しこしこ日記を書くことにしよう。
以前の日記にも書いたが、神林長平の「膚の下」(漢字、これであってるのか?はだえ、と読むらしい)という本を買った。厚さ数センチで2段組の超長編だ。こういう本は読み始めるのに気合いがいるが、気合いをためて読み始める。(いや実は本読んでる暇あったらPSOやっとけという気もするのだが)まだ、読み始めてほんの数十ページなので何とも言えないのだが、「当たり」の匂いがする。まあ、当たりはずれなんて個人の主観の問題だし、序盤当たりでも後半はずれることも多いし。「あなたの魂に安らぎあれ」なんて、盛り上がったのは、最後の最後だけだし。
しかしまあこの人、同じようなテーマでいくつもいくつもお話書いて、すごいよね。自分的には好きなテーマだし、というか、そのテーマが何かと聞かれると、言葉にして話すのは難しいのだが。三文字で言ってしまえば「存在論」なのだろうか。彼の作品のなかでそれを端的に表している言葉が猶予の月のなかの「あなたに想われて、わたしがいる」(てにをはちょっとちがうかもしれんが)。彼の作品の主人公は常に「なぜ自分がこの世界にいるのか」をずっと模索している気がする。そしてその世界の存在は常に揺らいでる。
私も常に今生きている世界に対して同じような疑問を持って生きているのかもしれない。「我思う、故に我あり」というのは、信じられない。そこに、存在意義が見つけられない。
Matrixの世界観なんて、どっちかというと神林ワールドに近いと思うし、なんて言うといろいろ反論くらいそうだけど。
すんません、そこまでいろいろつっこんで、かんがえていませんw

戦闘妖精雪風敵は海賊シリーズだけでなく、その他の作品読んでいない方は是非。
自分の存在が揺らぎ始めます。